>>No.152

女優 常盤 貴子

直木賞作家なかにし礼の実際の体験をもとに激動の時代を生き抜いた彼の母親の姿を描いた小説「赤い月」が7日から全国東宝系で公開されます。原作者の「この小説を書く為に生きてきた」と断言するほどの真実の物語を映画化。舞台は偽りの夢の大地満州(現中国東北部)で、輝かしい成功を築きあげたヒロイン波子たちが強じんな力で生き抜き、子どもを守り抜く波瀾の人生を描きます。ヒロイン役の常盤貴子さんに伺いました。


プロフィール
1972年神奈川県出身。主な出演映画は「もういちど逢いたくて」(99)「ファイターズ・ブルース」(01)「千年の恋―ひかる源氏物語」(01)「ゲロッパ!」(03)。ドラマは「ロング・ラブレター〜漂流教室」(CX)「流転の王妃・最後の皇帝」(ANS)ほか。

 なかにし礼さんの原作を読んだとき、ヒロイン波子の生きる執念の力に感動しました。彼女自身は嫌なところがあったり、身勝手なところがあるかもしれないけれど、自分の本能に従い、本音で生きていく。本音の言えない時代に本音で向い、生きる手段として恋を選ぶ。「あなたたちの命と母さんの命はつながっているの、ひとつの命なのよ!私が死んだらお前たちも死んでしまう。だから私は生きなければいけない。生きる為には愛し合う人が必要なのよ」と。戦時下でそういう生き方をする女性は面白いし、その姿は美しいですよね。
 撮影の前になかにしさんにお誘いいただいて、鎌倉にあるお母様のお墓にご一緒しました。その時、波子を演
じる上で不思議に思ったことや言っておきたいことなど
を教えていただきました。


 彼女を取り巻く男性は3人登場します。布袋寅泰さん演じる大杉寛治は大日本帝国陸軍の中佐で日本国の象徴。香川照之さん演じる夫の森田勇太郎は、一代で満州有数の造り酒屋「森田酒造」に育てあげますが、彼は波子のやすらぎの象徴、そして伊勢谷友介さん演じる関東軍の諜報員氷室啓介はにせ満州国の象徴だと思えたと。お話のなかで、列車で逃げる途中、母親にぎゅっと手を握られていたけれど、それが痛くて今でも手の感触が残っているとか。

 共演したみなさんのうち、伊勢谷さんはふだん今どきの若い男の人ですが、今回こなさなければならない課題がいろいろありましたでしょ。剣道、ダンス、ロシア語…。彼はこれが最後だと思うくらいがんばっていました。布袋さんはご自分の見せ方もよくご存知で、見ていても楽しかったし、違う世界のお話も聞けて面白かったですね。香川さんは、いてくださるだけで現場の雰囲気がなごみ、彼の中国での滞在は短かったので、どうして帰ってしまうのかしらなんて思っていました(笑い)。

私たちはまず中国側に脚本の審査を受けないといけなかったんです。いったん許可が下りると中国側の撮影協力は万全。プロデューサー史杰さんとチームを組み、プロデューサーの方たちは「今回初めて中国と日本の活動屋が人間として作り上げた映画です」と語ってみえました。

現場は日本ではありえないことの連続でした。たとえば町中が停電して、私たちが滞在しているホテルも真っ暗になったり、ボイラーが壊れてお風呂に入れなくなり、従業員に聞いても「私たちに分かるわけないじゃない」と逆ギレされたりね。でも私は香港で、香川さんも中国で撮影したことがあるので、そういう時はどうにもならないってわかっていたので、今日は何が起きるんだろうと楽しんでいました。
 SARS問題が発生して撮影が中断されたこともありますが、この映画は私にとって大切な作品です。

 

 

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