>>No.176

今週のひと

「極妻」の最新作
「極道の妻(おんな)たち 情炎に」挑戦



 
橋本  一監督

日本映画有数のブランドとして、圧倒的な人気を誇る「極妻」の最新作「極道の妻(おんな)たち 情炎」(R−15指定)が3月26日から中川コロナ、安城コロナ、小牧コロナで公開されます。今回は、あの「新仁義なき戦い」の橋本一監督が「極妻」に挑戦。高島礼子、杉本彩ら強き女たちが見せる心意気はエンターテインメント十分。橋本監督に伺いました

プロフィール
1968年新潟県生まれ。90年日本大学芸術学部映画学科監督コースを卒業後、東映に入社、東映京都撮影所配属となり、助監督として脚本などを手がける。97年テレビ映画「御宿かわせみ」を初監督後、「科捜研の女」、「京都迷宮案内」などテレビドラマで活躍し、満を持して03年「新仁義なき戦い 謀殺」でスクリーンデビュー。04年、テレビ愛知開局20周年記念ドラマ「あかね空」も手がけている。


極道の妻たち 情炎
 「仁義なき戦い」を監督したときは、深作欣二さんの世界に立ち向かうという感じで、ナーバスになるし、やりづらいし、しんどい作業だったんですよ。「極妻」の話があったとき、どうしようかと思ったのですが、シリーズ化されている分、監督がいっぱいいらっしゃるし、自分流でできるのではないかと思い、お引き受けしました。

 普通は、セットムービーが主体ですが、ロケーション中心でライブ感覚を生かし、CG合成なし、ごまかさない、細工をしないことを心がけました。キャストもこの種のジャンルじゃない方たちに出演依頼をし、「型にはまったキャラクターづくりをしないようにとお願いしました」。

高島礼子さんは、初代組長から2代目に指名された若者頭の妻・波美子の役。夫を何者かに殺され、次の跡目候補を急ぎ決めようという組の動きに反逆するゴッドマザーだけれど、一人になったら思いきり弱い。台本を読んで彼女は「こういう役をやりたかったの」と言われ、意気込みはすごかったですね。高島さんは、刀や拳銃と扱えないものはないし、失敗するとくやしがる。着物で見事な立ち回りを見せ、ジルバも踊っていただいたんですよ。杉本彩さん演じる白英玉は組の幹部たる夫に裏切られ、高島さんとともに女の意地と信義をかけて敵地に乗り込んでいきます。皮ジャンを着て、銃剣付き拳銃を縦横に駆使。黙って立っているだけで絵になる人ですし、2人とも演技の延長線上のアクションということで、立ち回りは吹き替えなし。

もう一つはヤクザ組長の一人娘蘭子役の未向(みさき)さんと前田愛ちゃん演じる幹部の娘が軸です。特に愛ちゃんは、ほれた男がヤクザだったということで、つっぱりはなくピュアな役。保坂尚輝さんの役は、クールな若者頭だけれど家族のために命をかけ、松重豊さんは大悪党なのに風呂に入るとき、目にレモンを載せたり、観葉植物をふいたりね。

女はさらに強く、ほれた男のためだったら命をかけ、男のほうは強いだけではなく、かわいい部分を出そうと描きました

最後の立ち回りの撮影は、丸4日。女優さんたちをガーンと激しいアップにし、発砲したら音楽が流れるようなマカロニウエスタン調のような感じで撮ったので、楽しんでいただけると思います。ぜひ、ご覧になってください。


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