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日本人は「I LOVE YOU」とは言いにくい。でも50代の夫婦で「好きよ」とか「お父さんが一番正しいと思う」「りっぱだからこのままでいてください」と言えるのはすがすがしい気持ちになります。 このドラマは家庭の空気が大事な部分で、何気ないせりふもうそに見えない。でも何気なくやってしまうと淡々と流れてしまうので、間の取り方やせりふの付けたし、動きでかっちりとしたものを作っています。 今は情報がありすぎて、「知っている」ということがバーチャルになりすぎて落とし穴になってしまうこともあります。頭でわかるのではなく、体を使って感じることしか自信につながらないんです。花梨のように父というモデルがあると、汗と涙が詰まった洋服づくりや働き方を見ている。そんななか好きな仕事を見つけ、無我夢中で仕事にまっしぐら。夢が持ちづらいときに若くして仕事に一生懸命になるのは、すてきなこと。今の時代、興味を持ったり、こだわったりすれば、できるということをこのドラマを通じて感じてほしいですね。 わが家の高校一年の二男は、「13歳のハローワーク」という本を読み、写真家になりたいなと言っていたと思ったら、彫師もいいな、なんて興味は二転三転するようで、親を一喜一憂させています(笑い)。夫は写真家ですが、親に反対されながらやってきた職業なので、子どものほうから何かやりたいといえばアドバイスをするぐらいかしら。 赤ん坊のころは舞台の仕事を控え、長期のロケもやめていましたが、おばあちゃんやベビーシッターの方もいて心配せず、家を空けられました。ただドラマや舞台で1カ月ほど空けると朝と夜はかかさず息子に電話をします。顔が見られない以上、声は聞きたいし、お母さんは見てるよということを伝えたくて。毎日一緒にいるわけではないので、友だち感覚ですよ。 一昔前は、親が十分見てやれなくてもご近所の目があって、大人たちに見守られながら育ちました。今は、個人が尊重されるあまり、地域の力、ご近所つきあいも弱くなっています。これからは子どもの数も減っていくことですし、家庭も地域も学校も同じ目線で見て子育てをしたいもの。このドラマのように、みんなが家族としてよくしていこうというのが第一歩じゃないかしら。
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