>>No.166

「とおりゃんせ〜深川人情澪(みお)通り〜」で
御園座初登場

神田 正輝さん

 御園座の11月公演(10月31日〜11月25日)は、10月に続いて人情時代劇の「とおりゃんせ〜深川人情澪通り〜」。石原プロと初めて提携した、北原亜以子原作の名作特別公演です。ほんのり心が温かくなるこの作品で主役を演じるのは、同劇場初登場の神田正輝さん。意気込みなどを聞いてみました。

プロフィール
 昭和25年生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部映画学科卒。昭和五十一年石原プロ製作「大都会」の新聞記者役で芸能界入り。代表作は数多く、NHK「凛凛と」NTV「太陽にほえろ」、CX「アナウンサーぷっつん物語」「赤い霊柩車」シリーズ、ANB土曜ワイド「ラーメン刑事」シリーズなど。また「菩提樹」「江戸城大乱」など映画出演も多い。現在放送中の「朝だ!生です旅サラダ」(ABC)では名司会ぶりを発揮。


とおりゃんせ
北原亞以子原作「深川澪通り木戸番小屋」より
脚本/大野靖子  演出/水谷幹夫
出演: 神田正輝 池上季実子 浅茅陽子 山本みどり 加勢大周
梅津栄 曾我廼家寛太郎 内田稔 若林豪 他
 原作は、北原さんの出世作とも言われ、泉鏡花文学賞を受賞(1989年)した作品です。江戸川の深川澪通りには、当時防犯のために、町内ごとに木戸があり、夜更けには閉じ、明け方になるまで一般の通行を禁じていました。その木戸番の夫婦、笑兵衛とお捨という夫婦が一生懸命に生きる姿と長屋に住む人々との人情話をきめ細かに描いています。

 9年前、NHKの金曜時代劇がこの作品を取り上げたときに主演、そのときから大好きな芝居なので、この役はほかの人に渡したくないと思っていましたね。
 今回の舞台は、テレビ同様、池上季美子さんとの夫婦役。そのほか若林豪さん、加瀬大周さん、岡まゆみさんたちが出演します。地味な芝居ですが、下町の人の心の動き、隠された秘密が明らかになっていく。33シーンもあり映画的、テレビ的で感動して見ていただけると思います。

 舞台の仕事は1カ月近く続くでしょう。僕はレギュラー番組を持っていて、1カ月間も空けられない。たまたまお話を頂いたとき、やれる状況で、それならやってみたいと思ったんです。お袋の旭輝子は、長年舞台をやっていて、子どものことは楽屋にも出入りしていて、舞台は見ていましたが、僕はアクションをやっていたので舞台には縁がなかったんです。

 出演をするにあたって、母にも聞いたのですが、結局は自分でやってみないとわからない。石原軍団にはしゃべらないと絵になるタイプが多いのですが(笑い)、舞台はしゃべるのが基本ですからね。以前、石原裕次郎さんからも舞台は味が出て、後姿が見せられるようにならないとムリだと言われてましてね。今ならそれができるかなと。

 8月に東京・明治座での公演に入る前、約20日間けい古しました。テレビや映画、舞台でも芝居は一緒ですね。もちろんお客様に声が聞こえる、聞こえないはありますけれど。念願の舞台だったのですが、初日は緊張もせずに入れました。僕は学生時代にスキーをやっていまして、緊張をとく方法を自然に覚えたのかもしれません(笑い)。

 新人なので、みなさんに助けられた部分が多く、なんとなくできた。こうやればよかったと反省ばかり。ただ人の前では、なるべく反省しないのがモットーですから(笑い)。御園座では明治座とはまた少し違った気持ちで御園座スペシャルというのをやってみたい。
 舞台中は大阪で土曜日朝の生番!生です旅サラダ」(メ〜テレ)の司会は休みません。ただ気持ちは「とうりゃんせ」一筋。僕の魂を全部注ぎ込むつもりです。ぜひ、ご覧になってください。



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