>>No.164

御園座での10月公演の
「虹の橋」で主役を演じる

有森也美さん

 御園座の10月公演は澤田ふじ子原作の「虹の橋」です。京都・八坂の宗椿長屋に住む、幼なじみたちが少女から大人へ、貧しいながらも健気に生きる子どもたちの10数年間にわたる青春を描きます。主役の千代を演じるのは、有森也美さん。初座長とあって、意気込みの十分です。

プロフィール
1967年横浜市生まれ。テレビでは大河ドラマ「翔ぶが如く」、「秀吉」、金曜時代劇「御宿かわせみ」(NHK)、「ホテル」、「世界ウルルン滞在記〜春の三大陸スペシャル特番」(TBS)、「火曜サスペンス劇場・幻の女」(NTV)映画では「キネマの天地」(1986)、「許されざる者」(2003)、舞台では「華岡青洲の妻」(中日劇場)「きららの指輪たち」(名鉄ホール)など多数出演。

 千代役の話は突然来たんですよ。千代は貧しくてもけなげに生きる娘。原作を読んで彼女のまっすぐで、強くて純粋なところに感動しました。キャストもすてきな方ばかりだし、山田和也さんの演出でテーマ性のある作品。初めての座長で悩みましたが、女優としてチャンスだし、断る理由はありません。友人の斉藤由貴さんを助けたいという気持ちもありました。由貴さんからは「有森さんがやると聞いてほっとした」という手紙が来ました。

 舞台になるということで原作を読み、映画も見ました。四季の移ろいのなかで千代の気持ちはどうなるのか、制約されたなかで京都の風俗がどう描かれるのか、自然と人間がどう触れ合えるのかが楽しみです。演じるのは14歳から20歳くらいまで。36年間、手垢がついた私が純粋な少女を演じることができるのかしら(笑い)。いつものように付け加えていく芝居で、優しさ、純粋さをプラスしていくと気持ちの悪いものになってしまいます。私も10歳、14歳のときがあったし、そのころの自分を頼りに、削いで有森の素から作っていく。これは、自分に対する問いかけでもあるんです。子どもは自分のことを愛してくれる人が一人でもいれば、まっすぐ育ちます。千代になりきって1カ月ピュアなまま、生きられたらいいし、同時に人のためにつくしたいという気持ちになる。舞台を通じてそんな気持ちを伝えられたらいいと思います。

 私は、小学校のころは天真らんまんだったけれど、中学2年生のころは、クラシックバレエに打ち込んで学校にうまくなじめなかった。内向的で暗く、友だちもいなかった。校則に縛られて学校が嫌いでした。3年生の夏、モデルでデビュー、CMやドラマ、映画「キネマの天地」に出演しました。そういう場所がバレエ以外で自分が主張できるところだったんです。ぶきっちょで要領が悪かったので、山田洋次監督からは「おまえは俳優になるのを絶対やめたほうがいい」と言われ、毎日泣いていました。みなさんからは田中絹代の再来と騒がれましたけど(笑い)、俳優になる決心がついたのはその後でした。

 以来、落ち込むこともたくさんあり、落ち込んでいたときがチャンスだったときもあります。落ち込んでいるときは次のステップアップするために自分を見つめ、自分以外のことに目を向け、体を休める期間、がっかりしないでと自分に言い聞かせます。そうして前向きに生きてエネルギーをため、積み重ねてきて、今がその時です。

 「虹の橋」のようないい作品に巡りあえて、とても幸せ。共演の田中美里さんや松村雄基さん、田中健さんたちと心を合わせ、お客さまに喜んでいただける舞台を作り上げていきたい。舞台はお客さまと会話しているようなもの、最後にお客さまの拍手で勇気がもらえるので、やり終わった時が楽しみの舞台です。ぜひ、いつも隣にいらっしゃる方、先生だったら生徒さんたちと見に来ていただきたいですね。

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